加工技術上の難点
1.母材金属表面と超硬表面とでは表面性状が異なるため研削時に段差発生など寸法精度に影響が出やすい。
2.研削熱の発生による反り、砥石の目詰まり、ワークのチャッキング方法等の諸条件がミクロン台で影響を及ぼしてしまう。
加工技術がもたらすメリット
1.超硬ろう付け品であっても厳格な寸法精度と面粗さで表面を仕上げられる。
2.寸法精度だけでなく真直度や平行度などの幾何公差が求められる場合にも対応できる。
加工事例:超硬ろう付け品の精密研削加工(超硬×SUS430)
顧客の要望:工具先端部の機械的形状が製品の品質に転移されるため先端部全面に渡り厳格な幾何公差が必要
同時研削に伴う寸法精度劣化への解決策⇨主軸剛性が高い機械と切れ味の良い砥石選定
幾何公差管理の解決策⇨研削面の順序入替やワークのセッティング位置調整などの加工アイデア